過去・最近・将来の入居者ニーズの動向は?
将 来 の ト レ ン ド
いかに入居者に支持される賃貸住宅をつくることができるか
他業種と違って、賃貸経営は非常にスパンの長い事業です。
よって現時点だけでなく、10年後、20年後の未来におけるニーズも予測しなければいけません。
国立社会保障・人口問題研究所の報告によると、
世帯数において、今までは「 夫婦+子供 」の世帯が一番多かったのですが、
すでに2006年に「 一人暮らし 」が一番多い世帯形態になっています。
これは今後も増加していくとのことであり、その理由は、「晩婚」、「非婚」、「離婚」、「独立」の増加によるものです。
賃貸においても当然、単身者世帯は増加傾向になります。
単身者向けというと、一般に20才代の若い人が対象と考えがちですが、そうではありません。
今後は、確実に増えてくる40代、50代、60代以上の単身者のニーズに応えられる賃貸住宅を意識するべきです。
「 大人の鑑賞に耐え得るタイプ 」
賃貸暮らしが初めてのような若い人ならまだしも、目の肥えた大人の目は誤魔化せないのだから、
設備・仕様にも目配りが必要です。
■ 生 涯 未 婚 率
( 総務省 「平成22年度国勢調査速報」 )
1950年:1.5 % → 2010年:18.9 %
30年で 10 倍増となっています。
■ 1LDKのニーズの増加
この1LDKの間取りは今後、非常に重要になってくると考えられます。
というのは、ベットルームがあって、10畳以上のLDKがあると非常に精神的に豊かな暮らしができるからです。
今後、一人暮らしがますます増えてきます。
今は一人暮らしの世帯は20代前半が圧倒的に多いですが、
やがて、どの世帯もまんべんなく一人暮らしが増えるという予測が出ています。
少子化だからシングルタイプはつくってはいけないという考え方は一部では正解ですが、
今後増えてくるであろう大人のシングルを意識した良い物件、
つまり、「大人の鑑賞に耐え得るシングルタイプ」へのニーズは、
どんどん高まっていく。25㎡程度の1Kタイプではなく、
40㎡前後ある1LDKでの一人暮らしなら過ごしやすいはずだからです。
また、この間取りは、一人暮らしから、カップル、小さい子供がいる夫婦まで、
幅広い層の入居者が取り込めるのも特徴です。
カップルといっても、新婚からDINKS、また老夫婦でもいい。
若い夫婦に子供が生まれても、小さいうちは同じベットルームに親子3人で寝ることもできる。
ぎりぎり小学生に上がるまでは、同じ部屋で暮らしてもいい。